みなさん「稼げて」ますか？笑副艇管理人です。
今回お届けするのは上で金ダルマが言っている通り、競艇におけるスタート時のフライングについて解説していこうと思います。
競艇選手にとってフライングはより良いスタートを目指す限り、切手も切れない関係です。そんなフライングですが起こしてしまうと様々なペナルティが選手に科されるので予想を立てる上でも重要な材料となります。競艇のフライングについてまだ良く分かっていないという方は是非お読み下さい。
目次
競艇の特殊なスタート方法
競艇では他のレーススポーツとは一味違ったスタート方式を採用しています。
フライングスタート方式と呼ばれるスタート方式ですが、これは横並びでよーいどん！と一斉にスタートするのではなく、決められた時間内にスタートラインを通過するいう方式です。
ボートレース独特のスタート方法。各レーサーがタイミングを計って、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過するというもの。大時計が0秒を指すより少しでも早くラインを超えてしまった場合はフライング（F）、1秒を過ぎてラインを通過した場合は出遅れ（L）として欠場になる。フライングまたは出遅れした艇の舟券は、すべて返還になる。
大時計
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スタート事故（異常スタート）
大時計の針が0～1秒の間にスタートラインを通過できない事をスタート事故（異常スタート）と言いペナルティが科されます。
大時計の針が0秒より前にスタートラインを踏み込んでしまうとフライングとなります。
フライングをした艇の舟券はレース終了後に全て返還（全額返金）されます。
逆に、大時計の針が1秒の場所を過ぎてからスタートラインを通った場合は出遅れとなります。フライングと同様に出遅れをした艇の舟券も返還されます。
ちなみにフライングは「（F）」出遅れは「（L）」とも表記されます。
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フライングに科されるペナルティ
競艇ではフライングをしてしまうと舟券の返還など様々な影響が出るため、選手に対して大まかに5つのペナルティ（罰則）が科されます。
・非常識なフライング
・即日帰郷
・事故点
・スタートの再訓練
フライング休み
ペナルティとして一定期間レースに出ることができなくなることをフライング休みと言い、フライングした回数によって休む期間も加算されます。
| 回数 | 加算日数 |
|---|---|
| 1回目 | 30日 |
| 2回目 | 60日 |
| 3回目 | 90日 |
| 4回目 | 180日 |
選手は、出場が決まっているレースが全て終わってから、フライング休みに入ります。
休み期間はフライングした回数分「加算」されるため、2回フライングしたら60日間の休みではなく、フライング1回目の30日と2回目の60日を合わせた合計数となります。
休み期間は選手は賞金で稼げなくるし、3回目のフライングとなると約半年もレースに出場できなくなるため級別もB2級に落ちてしまいます。
非常識なフライング
通常のフライングよりも更にスタートが早かった場合（秒数にして0.05秒以上早い）には非常識なフライングと特別に呼称します。
通常のフライングでは「0.01秒」以上でフライングですが、非常識なフライングは「0.05秒」以上で非常識なフライングとわずかな差でも扱いの変わるとてもシビアな世界です。
即日帰郷
即日帰郷とは、レース期間中に帰るように命令される事を「即日帰郷」と言い、命令された選手はその日の内に荷物をまとめて帰郷しなければいけません。
・同一出場節に出遅れを2回起こす。
・非常識なフライングをしてしまう。
・体調不良。
・スタート事故以外の複数回の失格。
・不良航法や待機行動違反を3回起こす。
こちらは、2回走りの2走目が残っていたとしても当該レース終了後直ちに荷物をまとめて競走場を後にしなければならず、最も重いペナルティの一つとされています。
フライングの場合、フライングに気付かずにレースを続けた場合に、即刻帰郷が課せられます。
賞典除外
同節内の賞典レースに出場できなくなる罰則のことです。
賞典レースとは、他のレースよりも賞金が高いレースのことで、主に優勝戦、準優勝戦、選抜戦のことを指します。
・妨害失格（その節で1回目）
・待機行動違反（その節で2回目）
・不良航走（その節で2回目）
・選手が出走調整を希望したとき
得点率がどれだけ高くても出場できなくなる為、選手はスタート事故などに細心の注意を払っています。
選出除外
SG・G1・G2競走の優勝戦・準優勝戦でフライングすると、選出除外という特定のレースに出場できなくなる罰則が科せられる。
| フライングの場面 | SG出場不可期間 | G1・G2出場不可期間 |
|---|---|---|
| SG優勝戦 | 1年間 | 6ヵ月間 |
| SG準優勝戦 | 6ヵ月間 | 3ヵ月間 |
| G1・G2優勝戦 | なし | 6ヵ月間 |
| G1・G2準優勝戦 | なし | 3ヵ月間 |
SGレースは斡旋が入っていても即出場取り消しとなります。
賞金王･賞金女王決定戦は除外期間中でも12位以内なら出場可能です。
事故点20点・30点
事故点とは、フライング・出遅れ・妨害失格・欠場などをした選手に科せられる減点です。
フライングが最も多く減点され優勝戦以外のフライングでは20点減点、優勝戦では30点の減点がされます。
事故率は、フライング（F）と選手責任の出遅れが20点（優勝戦は30点）、妨害失格が15点、転覆、落水、沈没、不完走、欠場など選手責任の失格が10点、不良航法、待機行動違反が2点として事故点の合計を出し、出走回数で割ったもの。当然、事故率の数字は少ない方がよく、級別審査期間の事故率が0.70を超えるとB2級となる。
スタート再訓練
一回目のスタート事故（フライングや出遅れ）から100走以内に2回目の事故を起こした場合に日本モーターボートの訓練所にて再訓練が義務づけられています。
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フライング大黒ダルマ問答
選手名の横にフライングなら「F」出遅れなら「L」と書いてあるのじゃ。
まとめ
今回は競艇におけるフライングについての解説をしました。
わざとフライングを起こす選手はいません。勝つ為にぎりぎりまで攻めた結果がスタート事故になってしまいます。わざと起こしたわけではなくてもペナルティは非常に重いものが科されます。
ここまで記事をお読みいただいた方であればフライング持ちの選手とそうでない選手とで予想に影響が出るのはお分かり頂けたと思います。今回の記事が今後の皆様の参考になればうれしく思います。
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